大学〜一般レベル

dementia

/dɪˈmenʃə/

【マラリア】

医学心理学

語源

ラテン語の dementia (狂気、愚かさ) が由来である。
de- (離れて、失って) + mens (心、理性、精神) (属格は mentis) + -ia (状態を示す名詞語尾)。

「（理性・精神が）離れた状態」が原義。後天的な脳の障害により、記憶、思考、判断などの認知機能が持続的に低下し、日常生活に支障をきたす状態、「認知症」を指す医学用語。mental (精神の) と関連がある。

語源のつながり

例文

My grandmother was diagnosed with dementia, which affects her memory and thinking skills.(私の祖母は、記憶力や思考力に影響を及ぼす認知症と診断されました。)

語幹

de- 【離れて、下に、完全に、否定】

ラテン語由来の接頭辞。

deprive - 奪う
de-(完全に) + privare(奪う)。
detach - 分離する
de-(離れて) + attacher(付ける)。
devalue - 価値を下げる
de-(下に) + value(価値)。

ment 【心、精神、考える】

ラテン語 mens(心、精神) に由来する語幹。

mental - 精神の
ment(心) + -al(形容詞化)。
mention - 言及する
ラテン語 mentionem (思い出すこと)。mens と同根。
comment - コメント、論評
com-(共に、強意) + ラテン語 meminisse(思い出す)の過去分詞 commentus。mens と同根。

-ia 【状態、性質、病気】

名詞を作る接尾辞。ギリシャ語・ラテン語由来。

amnesia - 健忘症
a-(否定) + mnesis(記憶) + -ia。
insomnia - 不眠症
in-(否定) + somnus(睡眠) + -ia。
malaria - マラリア
mala(悪い) + aria(空気) + -ia。悪い空気によって起こる病気と考えられていた。