大学〜一般レベル

convalescence

/ˌkɑːnvəˈlesns/

【忍耐】

医学

語源

ラテン語の動詞 convalescere (健康を回復する、強くなる) の語幹 convalesc + 状態を示す名詞接尾辞 -ence で構成される。

Convalescere は、con- (完全に、強意) + ラテン語の valere (強い、健康である) の語根 val + 「〜になり始める」を示す接尾辞 -esc- から成る。
「完全に強くなっていく状態」、つまり病気や怪我の後の「回復、回復期」を意味する。

語源のつながり

例文

During her period of convalescence, she enjoyed reading books, listening to music, and gentle walks in the garden.(回復期の間、彼女は読書、音楽鑑賞、そして庭での穏やかな散歩を楽しんだ。)

語幹

con- 【共に、完全に、強調】

ラテン語由来の接頭辞。

connect - 接続する
con-(共に) + nect(結ぶ)。
conduct - 導く、行う
con-(共に) + duct(導く)。
confirm - 確認する
con-(完全に) + firm(固める)。

val 【強い、価値がある】

ラテン語「valere」(強い、健康である、価値がある)に由来する語幹。

valid - 有効な、正当な
val(強い、価値がある) + -id(形容詞化)。
value - 価値
ラテン語 valere から。
evaluate - 評価する
e-(外へ) + value(価値)。価値を引き出す。
prevail - 普及する、打ち勝つ
pre-(前に、より) + vail(強い)。より強い。
valiant - 勇敢な
ラテン語 valens (強い) から。

-esc 【〜になり始める、〜の状態になる】

ラテン語の動詞接尾辞「-escere」に由来。開始や進行中のプロセスを示す。

fluorescent - 蛍光性の
fluor(流れるもの、蛍石) + -esc(になる) + -ent。
adolescent - 思春期の
ad-(〜へ) + ol(育つ) + -esc(になる) + -ent。大人へ成長していく。
effervescent - 泡立つ、活気のある
ef-(外へ) + ferv(沸騰する) + -esc(になる) + -ent。沸騰し始める。
obsolescent - 廃れかけている
ob-(反対に) + sol(慣れている) + -esc(になる) + -ent。時代遅れになりかけている。

-ence 【状態、性質】

ラテン語「-entia」に由来する名詞接尾辞。-ance の異形。

difference - 違い
differ(異なる) + -ence(状態)。
presence - 存在、出席
present(存在する) + -ence(状態)。
influence - 影響
in-(中に) + flu(流れる) + -ence(状態)。流れ込むもの。
patience - 忍耐
ラテン語 patientia < pati (苦しむ、耐える)。