大学〜一般レベル

abstinence

/ˈæbstənəns/

【影響】

一般医学

語源

ラテン語の abstinentia (自制、節制) に由来する。これは動詞 abstinere (差し控える、離れている) の現在分詞 abstinens から作られた名詞である。

abstinere は、接頭辞 abs- (ab- の変化形、〜から離れて) + tenere (持つ、保つ) (語幹は tin-) に分解できる。

文字通り「（何かを）持たないでいる (tenere)」「（何かから離れて (abs-) いる）」という意味から、「（特定の欲望や行動を）自制すること」「控えること」を指す。特に、アルコールや特定の食べ物、性的な活動などを「断つこと」を意味する場合が多い。

語源のつながり

例文

Doctors recommended temporary caffeine abstinence to help reset the patient’s disrupted sleep cycle.(医師は乱れた睡眠リズムを整えるため、一時的にカフェイン断ちを勧めた。)

語幹

abs- 【〜から離れて】

ラテン語の接頭辞「ab-」の異形。't' や 'c' の前で使われる。

abstract - 抽象的な、要約
abs-(離れて) + tract(引く)。
absent - 不在の
abs-(離れて) + esse(ある) の現在分詞。
abscond - 逃亡する
abs-(離れて) + condere(隠す)。

tin 【持つ、保つ】

ラテン語「tenere」(持つ、保つ) に由来する語幹。ten, tain とも書かれる。

contain - 含む
con-(共に) + tin(持つ)。
maintain - 維持する
manu(手で) + tin(持つ)。
retain - 保持する
re-(後ろに) + tin(持つ)。
pertinent - 関連のある
per-(通して) + tin(持つ) + -ent。

-ence 【状態、性質】

名詞を作る接尾辞。-ance と同源。

difference - 違い
differ(異なる) + -ence。
presence - 存在
present(存在する) + -ence。
influence - 影響
in-(中に) + flu(流れる) + -ence。